こんにちは!
今回は、日本人があまり意識しない「シュワサウンド」という発音に焦点を当てて書いていきます!
発音というのは、日本人が英語と触れ合う上であまり優先順位が高くないもののように感じられるのではないでしょうか?
- 大学入試英語で発音アクセント問題の配点が低い
- 学校英語であまりリスニングを重要視されなかった
- そもそも学校の授業で発音にそこまでうるさく言われない!
といった理由から、発音について深く掘り下げる機会が少なかったというのが大きいなぁと思うわけですが
英語の発音は、スピーキングはもちろんのこと、リスニングにも大きな影響を持っていますし、もっというとリーディング学習にさえ大きな影響が出ます。(これについての記事も後日書きますね)
そこで、本日はあまり日本人の意識しない「シュワサウンド」という切り口から言及していき
ネイティブから見ても「英語らしい」と思われるような発音の意識を形成していって頂ければと思います!
シュワサウンドを意識する利点
日本人英語学習者の多くがスルーしてきたシュワサウンド
シュワサウンドは英語の発音に最も頻繁に登場する母音と言っても過言ではありません。
にも関わらず、日本人英語学習者の多くはこれについて認知していません。
理由は大きく二つだと考えられます。
- カタカナ英語でなんとかしてきた
- ちゃんとした意識はしていないが、発音を練習してなんとなーく実践している
①については、冒頭で少し触れたように、皆様も学校教育であまり発音についてうるさく言われてない方が多かったのではないでしょうか?。それで、英語の教科書を音読する機会があっても、生徒をあまり長く吊し上げないように、カタカナ英語で良しとしたり、また英語の先生自身も完璧な発音を知っているわけではないケースが多いので、スルーしちゃう場合が多いんです(すべての英語の先生方がそうだという訳ではありませんが)
②については、教科としての英語から抜け出して、自分で発音の練習を行っている方が、単語やフレーズを口に出す際に身体で覚えて意識しないうちに実践しているというケースが多いように感じられます。
意識することで精度を上げることが出来る
シュワサウンドがスルーされがちな2つの要因を挙げましたが、2つとも共通して言えるのが
意識すれば発音の精度に磨きをかけることが出来る
ということ!
①に当てはまる人
高校を卒業し、大学生や社会人になると、英語の資格試験で配点の半分がリスニングになったり、周りからの評価基準が「ペーパー試験の数字はわかったから、英語がどれくらい話せるか教えてよ」と変化したりします。
そんな中で、カタカナ英語でどうにかなっていた学校英語や受験英語ではカバーしきれない部分が大きく出てきてしまうんですね。そこで、シュワサウンド、ひいては発音について改めて意識を向けることで、スピーキングスキルに留まらず、リスニング力とリーディング力までリンクさせることが出来るんですね
※「発音でスピーキングはわかるけど、リスニング力とリーディング力は飛躍しすぎじゃない!?」と思われたあなた向けに
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②に当てはまる人
「無意識にでも実践できているなら別にそれで良いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、
「この単語はこういう発音なんだな」という漠然とした印象よりも、「あぁ、この単語のこの部分がシュワサウンドになってるんだな、シュワサウンドは確かこんな発音だった」と具体的にイメージできた方が、その後の学習においてもスムーズになります。
料理をするときも「レシピにこう書いてあるからこうするんだ」という意識で料理を作るのと、「甘みを引き立てるために塩を少しかける」という意識を持って調理するのでは、同じ行為にしても幅が効くかどうかに違いが出る、それと一緒という訳です。
だいぶ前置きが長くなってしまいましたね笑 ですがシュワサウンド自体はとてもシンプルなので、あと少しこの記事を読んで頂ければ今後の学習のお役に立つはずですよ!
シュワサウンドとは?
シュワサウンドというのは、「曖昧母音」とも呼ばれ、日本語にはあまり…というかほとんど用いられません。なのであまり日本人は意識しないのかもしれませんね
で、この曖昧母音なんですが、一言で言うなら「ぁ、ぅ、ぉの中間」みたいな発音です。
「いやいやww意味わからんww」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?笑
声に出してみるとわかりやすいのですが、力を抜いて口をポカンと開け、喉から軽く息を吐きます。
イメージとしては、軽い溜息ですね。その状態で「あ、い、う、え、お」を意識せずに”短く”発音してみてください。
ほら!今出た音がまさに「ぁ、ぅ、ぉの中間に位置する”曖昧な”母音」です!
(どうしても自信がない!という方は、グーグルで「シュワサウンド」と動画検索すれば、実際の音声が出てきますので、それと照らし合わせてみてください。今あなたが出した曖昧母音から遠く離れていることはないと思います。)
この曖昧母音、シュワサウンドの立ち位置なのですが、例えば皆様ご存知 Banana という単語、”Ba” ”na” ”na”と同じ母音が続くのに、どうして”a”の発音が違うんだろう?と思ったことはありませんか?(ねーよww という方もお聞きになってください笑)
バナ↑ーナみたいな発音で、最初のnaは「a」を強調するのに対して、後の「a」は切れるように発音しますよね?
「まぁそういう発音だから」と受け入れることもできますが、シュワサウンドを知っているともっとしっくり解釈することが出来ます。
Bananaという単語では、
Ba ”na” na の部分にアクセントが付いていますよね?
この真ん中の”na”を強調しながら、リズムよく”Banana”と発音するために、他の母音である”Ba”と”na”を短く発音するのに都合が良いため、便宜上曖昧な母音の発音であるシュワサウンドを用いるという訳ですね。
さて、シュワサウンドについてお読みいただいた今の意識で、もう一度 Banana と声に出して言ってみてください。
するとどうですか?もう”Ba”と”na”の”a”が「ぁ」でも「ぅ」でも「ぉ」でもない曖昧な発音になっているのではないでしょうか?
この意識でこれから発音をしてみたり、リスニング音声やTEDなどを観たりするとき、多くの日本人よりも一歩前に立った目線で聞くことが出来るようになったというわけです!
結論
今回は、英語の発音において、日本人英語学習者の多くが意識しない「シュワサウンド」について
- なぜ日本人英語学習者が意識しないのか
- シュワサウンドを知るメリット
- シュワサウンドが何であるか
について書いていきました。
英語にはリズムがあり、発音する上でそれを意識すると非常に英語らしさを演出することが出来ます。
シュワサウンドは英語の発音の中で最も頻繁に出てくる母音と言っても過言ではないので、是非意識して発音、聴解し、たくさんの日本人英語学習者より一歩前に出た認識を持ちましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ご意見、ご感想などありましたら、是非是非コメントを頂けると嬉しいです!
今回は発音という感覚的な内容になったので、長めの文章になってしまいましたが
「ここはこう書いた方が伝わるんじゃない?」
「もっとこういう記事を書いてよ!!」
と言ったご意見も大歓迎です!
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