英語や英会話を身につけるために、「語学留学」はとても有効な手段だといえます。
かく言う私は、大学生時代に半年間の「語学留学」を経験しました。
「語学留学」の経験から、留学に抱く誤解や、思うように英会話力が伸びないもどかしさなど、きらびやかなイメージとは違うリアルな留学生活も知ることになりました。
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そんな中でも、「留学をしたからこそ」得られたメリットがありました。
英語や英会話を身につけるための「語学的な」メリットもありますし、語学よりもより大きな「自分の将来などに役立つメリット」もあります。
この記事では、「語学留学」について実際に経験した「留学だからこそ」得られたと感じるメリットについてお伝えしていきます。
目次
留学”だからこそ”得られるものとは?
僕が実際に「語学留学」を経験して、「留学だからこそ得られるメリットだ!」と感じた点は、大きく分けると以下の2つにまとめることができます。
- 語学でのメリット
- 語学ではないメリット
語学でのメリットは以下のとおりです。
- 日本語が通じない環境
- 訳されていない英語環境
非語学でのメリットは以下のとおりです。
- 志を共有できる友人関係
- 国外のスタンダードを知れる
順番に見ていきましょう。
留学だからこそ得られる「語学的な」メリット
「留学だからこそ得られた!」と実際に感じた「語学的な」メリットには、以下の2つがあることはお伝えしましたね。
- 日本語が通じない環境
- 訳されていない英語環境
順番にお伝えしましょう。
1.日本語が通じない環境
留学中の日本語が通じない環境は、英語の習得にとても役に立ちました。
なぜなら、人間の脳はその場において最適なコミュニケーション手段を発揮しようとするからだと考えられます。
留学中の日本語が通じない環境では、もちろん日本語を話すことに全くメリットがありません。
日本語を話しても、それを理解する人がいないからですね。
そんなある種の「危機的な状態」では、人間の脳はなんとかしてその場におけるコミュニケーション手段(英語圏であれば英語)を最大限使って、コミュニケーションを取ろうとします。
この「危機的状態」「英語だけが通じる世界」は、国内ではなかなか得られない環境で、留学することで得られる大きなメリットの一つだといえます。
国内でも「All English授業」と銘打たれた英会話教室はありますが、日常の大部分をAll Englishにするのと、授業の間だけAll Englishをするのとでは大きな差があります。(だから、「留学中は日本人学生とばかりつるむな」と言われるわけですね。)
「日本語を話すメリットが0の危機的状態」こそが、英会話力を飛躍的に向上させる大きな要素であり、それは留学だからこそ得られるものだといえます。
2.訳されていない英語環境
留学をすることで、「訳されていない英語環境」を得られたと感じました。
日本で出会う英語は(試験英語も含めて)日本語から訳された英語や、日本人が書いた英語も多いです。
ゆえに、国内では「日常的に英語を使う人たちの英語感覚」が身につきにくい部分があります。
国際社会で通用するスタンダードな英語を身につけることも非常に素晴らしいですが、それと同じくらい「英語らしい英語」を身につけることで、日本語とは違う発想が身につくことも語学の大きな特色です。
具体的な例をひとつ挙げてみましょう。
例えば、私は日本にいる間、「接続詞のYet」がとても苦手でした。
「文章と文章をつなぐ時、Althoughの代わりになる」という理解はあったのですが、どうしても「しかしそれでも。それなのに。」という日本語訳から、単語の持つ本来のイメージをつかめずにいたんですね。
そんな中、留学中に食べ物の話題で「Crunchy yet fluffy(サクサクだけどフワフワ)」という表現を聞きました。
その時に、Yetのイメージが「ガチッとハマった」感覚があったんですよね。
「あぁ、相反しているけれど、それが同時に存在している状態なんだなぁ」というイメージが頭にスッと入ったんです。
それ以降僕は、英会話や英作文で「Yet」を積極的に使うようになりました。
このように、「英語圏の人の発想」のままに話された or 書かれた英語に触れるのは、英語を身につける上で非常に有効で、生の「息づいた英語」に触れる機会が圧倒的に多いのは留学の持つ優位性だといえます。
留学だからこそ得られる「”非”・語学的な」メリット
ぼくが語学留学を経験して、「留学だからこそ得られた!」と感じる「非・語学的な」メリットには、以下の2つがあることはお伝えしましたね。
- 志を共有できる友人関係
- 国外のスタンダードを知れる
順番にお伝えしましょう。
1.志を共有できる友人関係
留学をすることで、「志を共有できる友人関係」を築くことができます。
なぜなら、あなたと同じように、「高い目標」や「具体的な目的」を持って留学してくる人たちが集まるからです。
留学中に知り合った友人は、共通する部分が多いことでしょう。
理由や動機は様々でありながらも、同じ国の同じ学校に、同じ「留学」という形で集まっているからです。
そうした友人は、留学期間が終わった後にも、英語の習得だけではなく、将来の構築のレベルまで高いエネルギーを共有できるポテンシャルを持っています。
ここで具体例を挙げてみましょう。今この文章をタイピングしている僕が体験した具体例です。
僕は留学生時代に、半年間という期間があったにもかかわらず、深い友人関係を築けずに帰国してしまいました。
「日本人学生とばかりつるむのは良くない!」という言葉を真に受けすぎたからです。
その結果、就職した後に「英語を学んだ人、留学を経験した人が、どんな分野で、どんな風に経験を活かし活躍しているか」の”生の”情報を長く知れずに過ごすこととなりました。
それで、「結果だけ」を求められる仕事環境や、自分の存在意義について深く、長く悩む羽目になったことは否定できません。
留学中に深い友人関係を築いていられたら、自分と同じ悩みを共有したり、自分とは違う視点で悩みを克服したりするさまを共有できていたかもしれません。
こうしたことから、留学”だからこそ”得られるメリットとして、留学してくるだけの高い志を共有できる友人関係が挙げられるといえます。
2.国外のスタンダードを知れる
留学をすることで、国外のスタンダードを知ることができました。
その国を「訪れる」だけでなく、その国に「住む」経験は、「留学ならでは」だといえます。
日本は「島国」で、外国との地理的な身近さから遠くなりやすい環境にあります。
その結果、僕たち日本人は、無意識に「日本の当たり前」をそのまま「当たり前」と捉(とら)えがちです。
さらに、「日本の当たり前だけ」で生きていることに「気が付かない」傾向も非常に強いです。
しかし、留学を通して国外に「住んでみる」ことで、知らずに築いていた「日本の当たり前」を、「外の目線から見てみる」ことができます。
具体的な例を挙げてみましょう。僕のサイトの紹介文からの引用です。
例えば、英語圏では「スモールトーク」という文化があります。
スモールトークとは、エレベーターで知らない人と二人きりになった時や、電車で隣に座った人などと、ちょっとした気まずさを回避するためにちょっとした会話をすることを指します。
知らない人から「その靴格好いいね。どこで買ったの?」といった具合に話しかけられるので、海外旅行へ行くと「外国の人はフレンドリーだなぁ」と感じるのもそのためですね。
しかし、日本では知らない人に話しかけられると「何この人!?」と警戒する人の方が大多数です。
このように、僕たちが意識しないレベルで「当たり前」だと思っていることも、実は「日本独自のもの」だったりするんです。
「どっちが優れている」などと不毛な議論をする必要は全くありませんが、多様な国際感覚を持っていれば
- 「僕たち日本人は国際社会から見て、少しシャイなんだな」
- 「寂しいと感じたときは、外国人みたいにもっとオープンマインドになっても良いんだな」
と考えることもできますよね。
Taka英語ブログ サイト紹介文より引用
↑の例のように、「日本で過ごして築いてきた”当たり前”を、外の目線から見てみること」によって、「一歩引いた目線から、日本を見る」のに役に立つことがわかりますよね。
そして、「一歩引いた目線」を持つことで、自分の価値観や意識に「幅」を持たせることができるわけですね。
少し長くなりましたが、以上のことから、「国外のスタンダードを知ることができる」ことは、留学でこそ得やすい大きなメリットの一つだといえます。
「留学と英会話のまとめ」については以下の記事から↓
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