本質を理解すると英語学習が加速する理由がこれだ! 心理療法士も使う意識と無意識

前回の配信までは、「英語を学ぶ」ということについて「今からでも始められる!」といった感じの実践的な英語学習方法に焦点を当ててお伝えしてきましたね。

何事も具体的な話から入ると、より具体的なイメージが持てますし、具体的なイメージを持った状態の方がより本質的な話をした時も話が入って来やすいからですね。

具体的なイメージが無かったら「で、それが英語学習にどうつながるの?」という疑問が常に頭に浮かんでしまって話が全然入って来ませんからね。

そして今、
「結果だけじゃなく、過程さえも武器になる英語学習を身につける。その上で英語上級者になる。」
という目標に向かって、もっと”本質”に踏み込みながら、具体的に英語学習に結びついたイメージをすることが出来るかと思います。

より英語学習を濃密にすることにもなりますので、ぜひ取り入れてみてください。

目次

意識に上げると成果が上がる

筋トレの際にトレーナーが「○○筋を鍛えているので、そこに力が入っているのを意識してくださいねー!」と言うのを聞いたことがあるのではないでしょうか?

これは、そこの筋肉に力がかかっている事を意識することで、実際に何も意識せずにトレーニングした時よりも成果に歴然とした差が出るからです。

そしてこれは筋トレやスポーツだけでなく、英語学習にも同じことが言えます。

この「意識に上げることで成果に歴然とした差が出る」という事実は、筋トレやスポーツでは当たり前のように浸透していますが、英語学習界隈ではあまり浸透していないようですね。

だからこそ、英単語学習や英文法の勉強などをするさいも、目的意識を明確にして取り組む事が重要なわけですね。

これは前々回にお伝えした「同じ英単語学習でも、目的によって最適な勉強方法が変わってくる」という事と通じる部分があります。

TOEICのスコアを伸ばしたいのなら、受容スキルを伸ばすために英単語→意味の回路を集中的に鍛える
英会話力を伸ばしたいのなら、生産スキルを伸ばすために日本語→英単語の回路を集中的に鍛える

といった具合ですね。

意識に上げると成果が上がるメカニズムをより根本的に考えてみる

それでは、なぜ意識に上げると成果が上がるのでしょうか?

そこには、心理療法士も用いる脳科学や心理学の話が絡んできます。

まず、私たちの意識は大きく以下の2つに分けることが出来ます。

私たちの意識
  • 顕在意識
  • 潜在意識
「顕在」とは、「表に現れている事」
「潜在」とは、「内側に隠れているけれど存在はしている事」を指します。

「意識と無意識」と言った方がイメージしやすいかもしれませんね。

顕在意識は「コーヒーを飲みたくてカップに手を伸ばす」という感覚
潜在意識は「暑さを感じて、無意識に汗をかいている」ような感覚ですね。

ではこの顕在意識と潜在意識が、英語学習にどのように影響を及ぼしているのでしょうか?

それについては

  • 顕在意識→身体や意識の手動操縦モード
  • 潜在意識→身体や意識の自動操縦モード

というイメージを持って頂くとイメージがしやすいです。

私たち人間が英語学習やスポーツ、筋トレなどを行う時、それらを行っているのは身体や意識の自動操縦モードである潜在意識がほとんどを担っています。

例えばテニスをする時、顕在意識が実践しているのはせいぜいボールの動きを追う事くらいです。

テニスが上手い人、つまりテニスの経験が豊富な人は、無意識にボールの落下点を予測して打点を決め、キレイなフォームの体重移動やスイングを行います。

「ボールの入射角が何度だからスイングは何度で…」なんて意識していないわけです。

逆に、テニスが苦手な人がボールにばかり気をとられてスイングがぎこちなくなってしまうのは、キレイなフォームが無意識(=身体と意識の自動操縦モード)に刻まれていないからだという事ができますね。

これと全く同じことが英語学習にも言えるわけです。

僕たち日本人ネイティブスピーカーが日本語を話す時に、日本語の文法を意識していないように、英語をスラスラと話す時は正しい英文法や単語の適切な使い方を無意識レベルに刻み込む必要があるわけです。

僕たちが行っている英語学習の本質はそこであり、キレイな英語を話せるレベルの英語力を、無意識にレベルに刻み込む作業だと言う事が出来るわけです。

そして、ここで「意識に上げると成果が上がる」に話は繋がってきます。

筋トレでもスポーツでも英語学習でも、この「無意識レベル」に正しいフォームなどを刻み込む必要があるわけですが、無意識レベルは自動操縦モードなので

「この場合はこうする」というプログラムを記述してあげる必要があります。

そして、そのプログラムを「顕在意識=手動操縦モード」で作り出して無意識に刻み込んでいるということになるわけですね。

だから、筋トレにおいては「○○筋に負荷をかけているんだ」と顕在意識に上げてくれば、無意識にその筋肉に負荷がかかるようになりますし

スポーツの素振りにおいては、「ここでこう体重を移動させるんだ」と意識することで、正しい体重移動が無意識レベルに刻み込まれていきます。

同じように、英語学習も「今やっている単語の勉強は、TOEICでスコアを上げるためだから受容スキルとしての英単語力を付けているんだ」と意識することで、今現在必要な単語力が効果的に備わっていくというカラクリというわけですね。

なぜメカニズムを理解することが英語学習を濃密にするのか?

上述のような事を理解することが、どうして英語学習を濃密にするのでしょうか?

それは、英語学習を行う際に意識に上げることが出来る情報は、より濃密な方が効果が高いからです。

英語学習を行う際に一度に意識に上げることは難しくても、1日の学習を終えてフィードバックなどをする際などに「こういう目的で、こうしたメカニズムで自分の英語力が良くなっていくんだ」と意識することは出来ます。

このように

「自分の行っている英語学習が、何に、なぜ、どのような効果を及ぼすのか」などの
「顕在意識に上げることが出来る情報」を濃密にすることで、同じ量のトレーニングで、より密度の高い情報を無意識に書き込む。

というのが、より本質的な「学ぶ」という事を理解する最大のメリットになるわけですね。

【まとめ】顕在意識に上げる情報を濃密にすることで、学習のスピードを加速させる

以上でお伝えしてきたように、英語学習だけでなく、僕たちが何かを体得するプロセスをしっかりと認識してそれを意識に上げる事が出来れば、何かを学んでいく上でかなり強みになることがお分かりいただけたかと思います。

一度に全部を意識しようとしなくてもOKです。

単語学習、文法学習、長文読解の演習、リスニング、英作文など、ご自身の英語学習に当てはめながら「このトレーニングは英単語→意味理解の自動化のトレーニングだな」といった感じで、少しずつ意識に上げる情報の密度が濃くなるような感覚を養っていくようなイメージでOKです。

次回は、顕在意識に上げる情報を、もっと濃密に出来る「肉付け」の部分であり
同時に、英語学習全体を見通す事が出来るようになる情報をお届けしようと思います!

今回と同様、有料級の濃密な情報になるかと思いますのでぜひ楽しみにお待ちください!

PS.

前回ご案内させていただいた「Lineアカウント登録者限定無料英語学習カウンセリング」の締切が、本日を含めてあと4日に迫っています。

配信でお届けする情報を先行でお伝えすることも可能ですし、あなたの英語学習をブーストさせるのに絶対役立つものとなりますので、1ミリでも興味をお持ちならぜひお気軽にLineにてご連絡くださいね。