「自作英単語ノート」を作ることは、苦手な単語に”だけ”集中するためにおすすめの方法です。
「自作ノート」とは、英単語帳を3周しても覚えられなかった「苦手な単語」や、問題集で出会った「知らなかった単語」をまとめておくノートのことです。
この記事では、英単語を自作ノートにまとめる勉強法が効果的な人とそうでない人の特徴、そして具体的にノートをまとめて効果的に英単語を覚えられる方法を紹介します。
目次
英単語をノートにまとめるべき人とは?
英単語をノートにまとめる勉強法が効果的な人は、以下の人です。
- 英単語帳を3周した人
- 問題集を解いている人
1.英単語帳を3周した人
英単語帳を3周した人は、英単語をノートにまとめることを強くおすすめします。
なぜなら、「苦手な単語に”だけ”集中して取り組めるから」です。
英単語帳を3周しても、「完璧に覚えた!」と言えるレベルにはまだ遠いでしょう。
頭のいい東大生でも、3周で1500を超える英単語帳を完璧に覚えられる人のほうが少数です。
そこで、3周目以降は「苦手な単語に”だけ”集中して覚える工夫」をするのが効果的です。
詳しくは後述の「英単語ノートを作るメリット」で解説しています。
2.問題集(過去問など)を解いている人
英語の問題集を解いている人も、英単語をノートにまとめることを強くおすすめします。
なぜなら、問題集で出てきた知らなかった単語は、「問題集と別でまとめておく」のが効果的だからです。
例えば、問題集の長文問題で知らなかった単語にマーカーを引いたり、意味を書き込んだりする人がいます。
これは効果的ではありません。なぜなら、あとでその長文を読み返す時に、自然とチェックした単語に目がいってしまうからです。
こうした「邪推(じゃすい)」が入ることで、後で英文を読み返した時に、「補助輪が付いた状態」でしか読めなくなってしまいます。
逆にノートにまとめておけば、ノートで単語の意味を復習している時に「あぁ、この単語はたしか、あの長文で出てきたな。たしか〇〇についての文章を解説していたから……」といった形で思い出す手助けになり、長文の内容と英単語の意味が適切に結びつくので効果的です。
↑の文章を読んで「単語は邪推が入っても良いのに、長文は邪推が入ったらダメなの?」と思う人がいるかもしれませんね。
単語を覚える際は、他の知識や長文で推測した経験を元に、単語の意味と結びつくと効果的に記憶に残ります。
しかし長文の場合は、まっさらな状態で読み返して「あれ、ここの単語ってどんな意味だっけ?なんだか前もこの単語見たな。ええっと……」といった「推測するプロセス」を経ることが大切なのです。
したがって
- 単語の意味を長文読解の経験・知識と結びつける
- 読解する時の「単語の意味推測のプロセスを経る」
↑の観点から、過去問や模試などの問題集に登場した「知らなかった英単語」は、ノートにまとめた方が効果的だというわけです。
また、英単語ノートを作って勉強をするにはまだ早い人もいます。
↓英単語ノートを作るにはまだ早い人と、その理由については以下の記事で詳しく解説してありますので、ぜひそちらも参考にしてください。
英単語のノートを作るメリット
自作ノートを作ると、以下のメリットがあります。
- 苦手な単語が”ひと目で”入ってくる
- ”まとめ作業”で覚えやすい
順番に見ていきましょう。
1.苦手な単語が”ひと目で”入ってくる
自作ノートにすることで、苦手な単語がひと目で入ってくる利点があります。
例えば、単語帳も4周目になると、1ページごとの苦手な単語の数が減ってきます。
すると、単語2つだけ覚えて次のページへ、単語1つだけ覚えて次のページへ……
といったように、覚えるべき単語を一度に見ることができなくなっていきます。
これではあまり効果的ではありません。なぜなら、以下の2つの理由があるからです。
- ページをめくるたびに頭が切り替わるから
- 英単語を覚える時間に比べて、ページをめくる時間の割合が多くなるから
順番にお伝えしましょう。
1.ページをめくるたびに頭が切り替わるから
英単語を覚えている時、私たちの脳は「目の前の単語を全力で覚えるモード」に入っています。
「目の前の単語全力モード」の時にページをめくると、脳が一旦リセットされます。
「次のページの単語を全力で覚えよう!」の状態に入るからですね。
この状態自体はとても有益なのですが、1ページごとの覚えるべき情報が少なすぎると1回1回頭の中がリセットされるのは好ましくないです。
対してノートに苦手な単語をまとめておけば、ひと目でいくつもの単語を見ることができ、一度に多くの単語を集中して覚えることができるようになります。
そのため、既に覚えた単語が多くなる単語帳4周目以降は、ノートに苦手な単語をまとめておくのがおすすめだといえます。
2.英単語を覚える時間に対して、ページをめくる時間の割合が多くなる
単語帳で4周目以降に差し掛かると、英単語を覚える時間に対してページをめくる時間の割合が多くなります。
これは単純に、1ページあたりの覚えるべき単語がグンと減ることで、「覚えてはページをめくる状態」になるからです。
英単語を覚えるために時間を使いたいのに、ページをめくるのに時間を奪われてしまうのはもったいないですよね。
苦手な単語をノートにまとめることで、1ページあたりの覚えるべき単語の数がグッと増えるので、その分ページをめくる頻度がグッと減って、英単語を覚えるのに集中できるようになりますよ。
2.”まとめ作業”で覚えやすい
苦手な英単語をノートにまとめる”まとめ作業”で、英単語を覚えやすくなります。
”まとめ作業”とは、英単語帳を3周してなお覚えられなかった「苦手な単語」をノートに書き込んで集める作業を指します。
まとめ作業は手作業で行われるので、「あーこの単語苦手だったなー」と記憶に刷り込みながら進めることができます。
いざノートにまとめた自作英単語帳を実践するフェーズに入ると、意外といくつかは覚えた状態でスタートすることができますよ。
英単語ノートの作り方※絶対に押さえたいポイント
英単語ノートを作るときには、絶対に押さえたいポイントがあります。
それは、「英単語のつづりと、英単語の意味を、必ず別のページに書く」という点です。
なぜなら、「目の端で英単語の意味を捕らえないため」です。

↑これは実際に使っていた、筆者がまとめた英単語ノートの写真です。(字が汚いのはご容赦くださいm(_ _)m)
左のページには「単語のつづりだけ」を、右のページには「単語の意味だけ」を書き込んでいることがわかりますよね。
このまとめ方には意図があります。
単語の意味を確認する時は、ノートを見開きにせずに、右のページを後ろに折りたたんで単語の意味を確認します。

↑こんなイメージです。
こうすることで、「意図せず目の端で英単語の意味を見てしまう」ことを防ぎます。
「大げさだなぁ」と思うかもしれませんが、人間の脳はとても性能が高く出来ていて、特に「目の端で捕らえた情報からでも連想して、あたかも今自分が思い出したかのように振る舞う」ことが出来てしまうんですね。
英単語を長期記憶で覚える上で、「まっさらな状態から、さまざまな”記憶”をたどって意味を思い出すプロセス」は非常に重要です。(目の端で捕らえた単語の意味は”記憶”ではないので好ましくないわけですね。)
そのため、英単語をノートにまとめる際は、「英単語の意味を遠くに隠す」意味合いで、「英単語と意味を分けて書き込む」ことが大切だといえるわけです。
まとめ
この記事では、自作の英単語ノートについて以下の点からお伝えしました。
- 自作ノートで英単語を勉強するのは、単語帳を3周した人、模試や過去問を解いている人におすすめ
- 自作ノートで英単語を勉強すると、苦手な単語に集中して取り組むことができる
- 自作ノートは、英単語と日本語訳をわけてまとめるのがポイント
この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習をより豊かにできれば幸いです。
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