「英検準一級の長文問題、難しくて読めない!」
「英検準一級の長文を読んでると、意味がわかるより前にピリオドまで読み終えてしまった!」
↑のような悩みをお持ちではないでしょうか?
英検準一級の長文問題は、要求される英単語のレベルが高いだけでなく、1つの文が長く、一度に処理する情報量が多くなります。
しかし、ご安心ください。
英検準一級の長文問題は正しく勉強すれば、しっかりと英文が読めるようになって合格にグッと近づくことができます。
この記事では、そんな「英検準一級の長文を読めるようになる勉強法」を紹介します。
この記事を読み終わる頃には、英検準一級の長文を読めるようになり、合格にグッと近づくために「何をすれば良いのか」がわかっているのでぜひ最後まで読んでください。
目次
英検準一級のリーディングは英単語力が要
英検準一級のリーディングパートは「英単語力」が大きな要素だと言えます。
なぜなら、以下2つの理由があるからです。
- リーディングの約6割が英単語を問われる問題
- 長文読解にも英単語力は活きる
英検準一級のリーディングでは、英単語力を問われる大問1の問題数が多く、なんとリーディングパートのうち約6割が英単語の知識を問われる問題です。
さらに大問1だけでなく、大問2と大問3で問われる「長文読解」でも、英語の長文を読むのに「英単語力」は要になります。
知らない英単語が多い英文は読んでも意味が掴めませんからね。
英検準一級に受かるためのカギを握る「英単語」については、↓の関連記事でもっと詳しく解説しているのでそちらも参考にしてください。
英検準一級には英単語力”だけ”ではダメ?
前項で「英検準一級リーディングの要は英単語力」とお伝えしましたが、英単語力”だけ”で英検準一級の長文を読もうとすると、めちゃくちゃ大変です。
今これを書いている筆者は英単語力のゴリ押しで英検準一級に合格しましたが、声を大にして「英検準一級を英単語のゴリ押しで挑戦するのはおすすめしません!」と言います。
英単語力だけのゴリ押しで英検準一級に挑むのは、全っっ然効率的でもないですし、もし合格できたとしても手痛いしっぺ返しを食らうことになります。
実際に今これを書いている筆者も、英検準一級に受かったは良いものの、英語を読むたびに精魂尽き果ててしまっていたので「英語を読むのは大変!できれば英語は読みたくない!」と思うくらい英語が嫌いになってしまっていました。
英語が得意になりたくて英語を勉強したのに、結局英語が嫌いになってしまうのは本末転倒ですよね笑
そんな事態になってしまったのは、英単語力”だけ”で、英語を読もうとしていたからです。
それでは、英検準一級に受かるために必要な「英語の読解力」とは、どんなものなんでしょうか?
次の項で詳しくお伝えします。
英検準一級に受かるために必要な長文読解力
英検準一級に受かるために必要な長文読解力は、「英文読解」(※)の知識と技術がとても役に立ちます。
英文読解は、「英語を英語のまま、素早く正確に意味を理解するための技術」です。
文字だけで見てもピンと来ないと思うので、ちょっと例を挙げて見ましょう。
Tiger sharks, the fourth largest type of shark on the planet, are known to consume not only fish, turtles, and mammals such as seals but also an extremely wide variety of other sea creatures.
(出典:2019年度第3回英検準1級過去問 P.6)
↑の例文は2019年第3回の英検準一級試験に実際に出題された英文です。(この例文は英文の読み方を紹介するのに便利なので、何度も当ブログに登場します笑)
文頭のTiger sharksから、文末のSea creaturesまでひと続きで書かれているので、英単語をひとつずつ頭から訳して行くのはあまりにも大変ですよね。
そこで、英語の長文読解が得意な人は、頭の中で自動的に以下のように英語を分解しています。
- 主語→Tiger sharks
- 動詞→Are known (To consume)
主語がTiger sharksで、動詞がAre known (to consume)なので、「Tiger sharksがTo consumeすることで知られている」ことがわかりますよね。
そしてTiger sharksとAre knownを骨格にして、「The fourth laegerst type of shark on the planet」が、ただTiger sharksを説明しているだけの文章であること、そして「Not only~」以下がTo consumeされる対象としてまとめて紹介されているだけなのがわかります。
つまり、英語の文章を骨格から掴んで、省エネかつ正確に読んでいるわけです。
以上のように、英語を役割ごとにとらえて、英語の文章を英語のまま理解しやすくして読んでいく技術を磨いていくのが「英文読解(英文解釈)」というわけです。
英文読解については↓の関連記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
英検準一級に受かるための長文読解の勉強プロセスとは?
前項で「英文読解(英文解釈)」の具体的なイメージをお伝えしたので、本項では「英検準一級に受かるための、長文読解の勉強プロセス」をお伝えします。
英検準一級に受かるために必要な長文読解は、以下のように勉強すると効果的です。
- 「基礎 英文解釈の技術100」を3周する
- 英検準一級の過去問や模試を使って「精読」を行う
順番に見ていきましょう。
1.「基礎 英文解釈の技術100」を3周する
英検準一級に受かるための長文読解力を身につけるのに、「基礎 英文解釈の技術100」(以下「基礎100」と略します)に取り組むのが効果的です。
なぜなら、「基礎100」には英検準一級の長文を読むのに必要な技術が詰まっていて、なおかつ読解の練習にもなるからです。
- 英検準一級の長文を読むのに必要な技術が詰まっている
- 英検準一級レベルの読解の練習にもなる
まず「基礎100ってなんやねん?」って話だと思うんですが、基礎100は「英語の読解に必要な100の技術を丁寧に解説した参考書」を指します。↓
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1.英検準一級の長文を読むのに必要な技術が詰まっている
基礎100は英語の長文読解を身につける参考書として非常に優秀で、その大きな理由が「収録範囲」だと言えます。
基礎100はセンター試験レベル(英検準2級〜2級レベルくらい)から難関大学合格レベル(英検準一級レベルくらい)の長文読解の技術を収録しています。
つまり、基礎100一冊だけで、基礎を固めながら英検準一級レベルの読解技術が身につくわけです。
英検準一級の長文は、一文こそ長いですが、イジワルな構文はあまり使われないので、基礎100一冊を身につければ十分に読めるようになります。
2.英検準一級レベルの読解の練習にもなる
基礎100に取り組むことで、英検準一級レベルの読解練習にもなります。
基礎100は英語の長文読解に役立つ技術を載せていますが、その際に100個(練習問題を含めると200個)の例文の文構造を非常にわかりやすく丁寧に解説しています。
つまり、英語を英語のまま理解するための読解プロセスを毎回丁寧に解説してくれているんです。
ですから、100個の読解の課題を学びながら、読解のプロセスを同時に練習して身につけることが可能なわけです。
以上の点から、英検準一級レベルの英文読解力を身につけるのに、「基礎100」が非常に優れている参考書であるのがわかります。
2.英検準一級の過去問や模試を使って「精読」を行う
基礎100で英語の長文読解力を身に着けたら、英検準一級の過去問や模試を使って「精読」を行うのがとても効果的です。
「精読」とは、基礎100の読解プロセスで行ったような「英語を役割ごとに区切って読む」ことを指します。
「品詞分解」や「スラッシュリーディング」を、より「読解」に最適化して簡略化して行うような感じですね。
「精読」を詳しく解説した関連記事↓
英検準一級の過去問や模試を使って「精読」することで、英検準一級でよく使われる構文の傾向を把握できますし、英検準一級の長文の頻出パターンを把握できるなど一石三鳥くらいの相乗効果があります。
英検準一級の過去問は各出版社からいくつか出版されていたり、英検協会のホームページで過去3回分が公開されていますが、おすすめは旺文社の「全問題集」です。↓
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旺文社の全問題集は、1冊で過去6回分とボリュームがあるのと、解答解説が丁寧なことを兼ね備えているのがポイントです。
精読をするときは文章の構造を把握する必要がありますから、解答解説が丁寧だと非常に勉強がやりやすいです。
6回分も精読をすれば、英検準一級に挑むだけの長文読解力は十分に養われているでしょう。
まとめ
この記事では、英検準一級に受かるために必要な英語の長文読解力を十分に身に着けるための勉強法をお伝えしました。
英検準一級に合格するまでの具体的な勉強時間やルートを↓の関連記事で詳しく解説しているのでぜひそちらも参考にしてください。
英検準一級のリーディングパート対策はこちら↓
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