「英検準一級に受かりたいけど、何から勉強したらいいのかわからない!」
そんな悩みをお持ちではないでしょうか?
英検準一級は、英単語に力を入れて勉強することで効果的に合格へ近づくことができます。
英検準一級の一次試験は、リーディングとリスニング、そしてライティングの3技能で測られます。
英単語に力を入れることで、リーディングのうち大部分を得点できるようになり、加えてリーディング以外でも英単語が大きく得点に貢献します。
この記事では、英検準一級に受かるために英単語がカギを握る理由と根拠、そして英単語を起点にして英検準一級に受かるための具体的な勉強法を紹介します。
この記事を読み終わる頃には、英検準一級に受かるためになぜ英単語がカギを握るのかを十分に理解していて、その上で何をどれくらい、どんな風に勉強すれば英検準一級合格に近づくかがわかるのでぜひ最後まで読んでください。
目次
英検準一級に受かるには英単語がカギな理由
英検準一級に受かるには英単語がカギだと言えるのには、以下の根拠が挙げられます。
- リーディングの約6割が英単語を問われる問題
- 読解、英作文、リスニングにも英単語力は活きる
順番に見ていきましょう。
1.リーディングの約6割が英単語を問われる問題
英検準一級のリーディング問題のうち、約6割もの問題が英単語を問われる問題です。
英検準一級の過去問を見てみると、リーディング問題が大問1から大問3まで合計41問出題されていることがわかります。
そのうち大問1が25問を占めていますが、大問1は英単語の知識があれば答えられる問題なんです。
大問1の問題は、短い英語の文章が一部空欄になっていて、空欄に入る英単語を選択肢から選ぶという問題形式になっています。
大学受験の英語やTOEICなどでは、選択肢から動詞の形を選ぶような「文法知識」を問われる問題も混ざります。
しかし英検の過去問を見ると、「英単語の意味」を問われている問題がほとんどを占めていて、文法を問われる問題はほとんど無いことがわかります。
41問のうち25問という、60%近くを英単語力を問われる問題が占めているわけですから、大問1を英単語力で得点源にできたら合格がグッと近づくと言えるわけですね。
2.読解、英作文、リスニングにも英単語力は活きる
英検準一級に受かるために英単語力が活きるのは、リーディングパートの大問1だけではありません。
リーディングパートの大問2から大問3では、英語の文章を読んで理解する「読解力」を測る、いわゆる「長文問題」が出題されます。
長文問題では「英語の読解力」が問われますが、英語の読解力の要になるのは英単語力だと言って良いでしょう。
英語の長文も「複数の英単語のまとまり」ですので、英単語がわかれば長文の意味もグッと理解しやすいです。
さらに、リスニングパートでも英単語力は重大な役割を果たします。
なぜなら人間は「知らない英単語はそもそも聞き取れない」からです。(万一聞き取れたとしても、意味を知らなければ理解できないので意味がありません)
加えて「文章を英語で書く」力を問われる「英作文」でも、英単語力は大活躍します。
英検準一級で扱われる英作文のトピックには、テクノロジーや医療など、専門的なものや社会的なものを扱うものが多いです。
専門的、社会的な話題について書くには、専門的、社会的な英単語を知らなければ書くのに苦労しますよね。
逆に、専門的、社会的な英単語を知っていれば、幅広いトピックについて幅広い視点から英作文しやすくなります。
以上のことから、英単語力は単語を問われる第一問で得点源になるのに加えて、読解力やリスニング力、そして英作文にも大活躍するため「英検準一級に受かるには、英単語力がカギを握る」と言えるわけですね。


英検準一級に受かる英単語の効率的な勉強法とは?
英検準一級に受かるために「英単語」が大きなカギを握ることを前項でお伝えしました。
ここからは、英検準一級に受かるために英単語を効果的に学ぶ勉強法を紹介します。
英単語帳は英検準一級に特化したものを選ぶ
英単語を学ぶ勉強法として王道なのが英単語帳です。
今これを書いている筆者も、英検準一級に受かるために一番最初に始めたのが英単語帳を使った英単語学習です。
英単語を学ぶために英単語帳を使うことが効果的であることの根拠ついては、↓の関連記事で詳しく解説したのでぜひ参考にしてください。
英検準一級に受かるためには、英検準一級に特化した英単語帳を選ぶのがとても大切です。
「英単語なら受験で難関大の対策で学んだから自信があるぜ!」
「TOEICでたくさん英単語に触れているので、英単語はオールOKです!」
↑という方もいらっしゃると思いますが、それでもやはり、英検準一級に特化した英単語帳を使って単語を覚えた方が英検準一級に受かりやすいです。
というのも、英検準一級のような英検上位級では、他の試験とは違う傾向の英単語が問われるからです。
特にTOEICとは出てくる英単語や英文の傾向が違い、TOEIC800点を超える上級者でも、英検準一級対策なしで受かるのは難しいです。
英検準一級に特化した英単語帳はいくつかありますが、筆者が英検準一級に受かった時に実際に使って役に立ったのは「旺文社の英検準一級でる順パス単」なので、↓に共有しますね。
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科学的根拠に基づいた効果的な英単語の学び方
英検準一級に受かるために大切な英単語を学ぶためにも、科学的に基づいた効果的な勉強法で、英単語を覚えたいですよね。
英単語を効率的に覚えるには、以下のテクニックが使えます。
- 前日に覚えた英単語を復習しながら、新しい英単語を覚える
- 1週間に一回、1週間分の総復習をする
- 1ヶ月に1回、総復習をする
- 前日の復習を朝に、新しい単語を夜に覚える
↑で取り上げたうちの最初の3つは、人間の記憶に関する「エビングハウスの忘却曲線」と、エビングハウスの忘却曲線に基づいた記憶定着までの「節約率」が根拠にあります。
エビングハウスの忘却曲線を用いた英単語の覚え方は、↓の記事でより詳しく解説しているのであわせて参考にしてください。
4つ目の「復習を朝に、新しい単語を夜に」というテクニックは、「人間の脳は朝にアウトプットのゴールデンタイムが、夜にインプットのゴールデンタイムがある」という脳科学的な根拠に基づいています。
人間の記憶は睡眠中に「短期記憶」から「長期記憶」に移るため、新しいことを覚える(インプットする)のは寝る前が効率的です。
そして朝の時間は、覚えたものを「使う」(アウトプットする)ゴールデンタイムに当たるので、夜に覚えた英単語を復習して定着させるのにピッタリだと言えるわけですね。(24時間以内の復習で忘却率を節約する、というエビングハウスの理屈にも合致します。)
以上のことを意識することで、科学的根拠に基づいた最も効果的な方法で、英検準一級合格のカギを握る英単語を覚えられるわけです。


3周したら過去問演習に移る
英単語帳を3周したら、過去問演習に移りましょう。
なぜなら、英単語帳を3周しても忘れてしまう苦手な英単語は「実際の問題で出会う」方が効果的に覚えられるからです。
英単語帳を3周もすれば、意味を覚えていなくても「この単語見たことあるな」くらいの知識にはなっています。
そこで過去問演習をして「あ!この単語、単語帳で見たやつやん!」という経験をすることで、より強い刺激として記憶に残すことができるわけです。
また、英単語帳で「覚えた!」と思っていた知識も、実際の長文問題やリスニングで見かけた時に「え、この単語どういう意味だっけ…!」と出てこないこともよくあります。
覚えた知識を実際の問題で100%活かす意味でも、「単語帳を3周したら過去問演習に移る」のが大事だと言えます。
英検準一級の過去問は各出版社から出ていますが、今これを書いている筆者が英検準一級に合格した時に使っていたのは↓の「旺文社 英検準一級全問題集」です。
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数ある英検準一級の過去問の中でも、6回分の試験演習ができる「数の多さ」と、演習した後に知識を補う「解答解説」の丁寧さを兼ね備えていたのが理由です。



まとめ
この記事では、英検準一級に受かるために英単語がどれくらい重要なのか、理由と根拠を、そして具体的にどんな勉強をすれば英検準一級に特化した英単語を効果的に身に着けられるかをお伝えしました。
英検準一級に受かるには、戦略的に学習することが大切です。
英検準一級に合格するまでの具体的な勉強時間やルートを↓の関連記事で詳しく解説しているのでぜひそちらも参考にしてください。
英検準一級のリーディングパート対策はこちら↓