TOEICは初めてでも簡単になテクニックとコツを覚えれば短時間でスコア(点数)を伸ばすことができます。
テクニックとコツを掴んで試験当日に臨めば、同じ英語力でもスコア(点数)に100点もの差がつきます。
この記事では、同じ「初めてのTOEIC受験」でも、他の受験者と100点もの差がつくテクニック・コツをお伝えします。
目次
TOEICが初めてでもスコアが100上がる即効テクニック・コツ【リスニングパート】
リスニングパートはTOEICテストが始まると同時にスタートなので、テクニック・コツを知っているだけで「スコアが伸びる流れに乗る」ことができて他の「初めての受験者」に大きく差をつけられます。
TOEICのリスニングパートはPart1からPart4まであるので順番に見ていきましょう。
イントロダクションで問題文を先読み
TOEICの試験が始まったらリスニングパートのイントロダクション中に問題文を先読みしちゃいましょう。
TOEICのリスニングパートでは各パートの最初にイントロダクション(各パートの説明)が音声で流れます。
初めて受験する時は「ちゃんと聞かなきゃ!」と思って聞きがちですが、TOEICの問題形式を知っていれば聞く必要のないものです。
ですから、イントロダクションが読まれている間にリスニングパートの問題文を先読みしてしまいましょう。
具体的にはリスニングパートのPart3とPart4の問題文と選択肢を先読みします。
part1とPart2は問題文が音声で読み上げられるので、問題用紙に問題文が書いてないからです。
イントロダクションが終わるタイミングには「Now, Part ○ Will begin」のひと言があるので、「Now, Part ○ Will begin」が聞こえたら素早く今やっているパートに戻って来ましょう。
Part3とPart4は本来、英語中級者以上が焦点を当てる長文パートですから、それを先読みである程度予測できると初めての受験とは思えないスコアが取れますよ!
Part1のコツ
TOEICのPart1はリスニングパートの中でも、初心者がスコアを伸ばしやすいパートです。
テクニックやコツを身に着けるだけでもグンと正解率を伸ばせるのでぜひ身に着けて欲しいです。
TOEICのリスニングパートPart1で使えるテクニック・コツは以下の通りです。
- 写真に写っていないものは即NG
- Has beenとIs beingに要注意
- 単数形?複数形?
順番に見ていきましょう。
写真に写っていないものは即NG
TOEICのPart1では、写真に写っていないものに言及される選択肢は即切り捨てましょう。
例えば、以下の写真から問題が出題されたとします。↓
写真に写っているのは一人の帽子をかぶったメガネの男性と、たくさんの工具、窓などですね。
この写真について選択肢が「He is preparing something for his customer.(彼は顧客のために何かを用意している。)」と説明していたら即「この選択肢は違う」と判断できるわけです。
なぜなら、「顧客」が写真の中に写っていないからですね。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、筆者の僕が初めてTOEICを受験したころはこの写真で↑の説明を聞いたら、「手で何かをしているように見えるし、この選択肢が正解かも…?」と思っていたでしょう。
そうなると無駄に意識を使ってしまって時間と集中力を無駄にしてしまいます。
「写真に写っていないものは即NG」の法則を覚えておきましょう。
Has beenとIs beingに要注意
現在完了形受動態のHas beenと、現在進行形受動態のIs beingには要注意です。
どちらも受動態なので、Has beenの後、is beingの後にP.P(過去分詞形)が来ます。
それを踏まえた上で、Has beenとIs beingの違いと見分け方を見ていきましょう。
Has beenとIs beingの違い
Has beenは現在完了形なので「もうすでにP.P(過去分詞)された状態」、Is beingは「今まさにP.P(過去分詞)されている状態」を表します。
それを踏まえた上で、写真を見ながらHas beenとIs beingの具体的な違いを見てみましょう。
↑大きな絵がかけられたお部屋の写真ですね。
この写真の問題で、以下の選択肢が読み上げられたとします。
- A picture has been arranged on the wall.
- A picture is being arranged on the wall.
↑Has beenとIs being以外は全く同じ文章です。2つの英文の違いがわかるでしょうか?
先ほどの説明通り、1つ目のHas beenは「もうすでに壁に掛けられた状態」を指します。対して2つ目のIs beingは「今まさに掛けられている状態」なのですから、Is beingの文章が正しい場合は「誰かが今まさに絵を掛けている様子」が写真に写っているはず。なので1つ目の選択肢が正解になるわけですね。
このように、Has beenとIs beingというとても似ている表現の違いを理解しているかが、TOEICPart1で問われます。
Has beenとIs beingの聞き分け方
先述の通りHas beenとIs beingは似ているようで意味が全く違います。
そして何よりも厄介なのは「つづり(スペル)からは発音の違いが想像しづらい」点です。
これは考えるよりも覚えてしまった方が早いので、以下を参考にしてください。↓
- Has been=ハズ ベン
- Is being=ィズ ビィーン
HasとIsは音声で聞き分けるのが難しいので、BeenとBeingの部分で意識して聞き分けるようにするのがコツです。
Beenが「ベン」と短いのに対して、Beingは「ビィーン」と伸ばして発音されます。
あらかじめ聞き分け方を知って意識しておくだけで、驚くほど聞き分けが出来るようになりますよ。
「ハズ ベン」なら「もうすでに過去分詞された状態」、「ィズ ビィーン」なら「今まさに過去分詞されている状態」です。
Part2のコツ
Part2はリスニングパートの中でも特に初心者がスコア(点数)を伸ばしやすいパートです。Part1に比べて問題数も多いので、上手く解ければそれだけスコア(点数)の伸びにも直結しますよ。
TOEICのリスニングパートPart2で使えるテクニック・コツは以下の通りです。
- 本文の一番最初(5W1H)に鬼注目!
- 似た発音のひっかけ選択肢は即NG!
順番に見ていきましょう。
本文の一番最初(5W1H)に鬼注目!
Part2の本文で読み上げられる5W1Hを鬼のように注目して聞き入りましょう。
なぜなら、本文の一番最初(5W1H)のたったひと言が、どの選択肢を選ぶべきかに直結するからです。
5W1Hとは「英語の疑問詞」のグループで、以下のグループを指します。
- What(何が?何を?)
- When(いつ?)
- Where(どこで?)
- Who(だれが?)
- Why(なぜ?)
- How(どのように?)
そして疑問詞は英語の一番最初に話されるという特徴があり、質問の意図(何を聞きたいのか)を表す一番大事な部分になるわけです。
TOEICのPart2は、読み上げられる本文に対して、一番返答として自然なものを選択肢の中から選ぶ問題です。
例えば、「Where(いつ)会議は始まるの?」と聞かれたとします。この時に「3階の会議室です。」や「はい、皆さん待ってます。」と返すのは不自然ですよね?
どれだけ「会議」というワードに合致していてそれっぽい内容でも、最初の「Where(いつ?)」に合致しないという理由だけでアウトなわけです。
同じように、「How(どうやって)チケットを取れますか?」と聞いているのに、「はい、10ドルで買えました。」や「公演は40日後です。」と答えるのは不自然です。
このように、本文で聞かれる質問の本質が「一番最初」に詰まっているので、「本文の一番最初(5W1H)に鬼注目!」は初心者がスコア(点数)を伸ばすのにめちゃくちゃ重要だというわけです。
似た発音のひっかけ選択肢は即NG!
Part2では似た発音のひっかけ選択肢は即切り捨てましょう。
例えば、「When will the meeting begin?(いつ会議は始まりますか?)」という本文に対して、「I prefer meat.(私はお肉が良いです。)」という感じで似た発音の単語をひっかけ問題として組み込むことがPart2ではあります。
他にも…
- Lead(先導する、指揮する)とRead(読む)
- Thing(もの、こと)とSing(歌う)
- Think(~だと思う)とSink(~を沈める)
など、色んな似た発音の英単語で特に初心者を惑わす選択肢を混ぜて来ます。
こうした似た発音の単語が混ざっている事実を知っていれば、「あ、これは似た単語で受験者を惑わそうとしてるやつだ!」と気が付きやすくなり、正答率もグンと上がるのでぜひ覚えて欲しいテクニック・コツです。
Part3・Part4のコツ
TOEICのリスニングパートPart3とPart4は、リスニングパートの中でも長文のため、英語中級者以上が時間をかけてスコア(点数)を伸ばすパートです。
ただし、TOEICが初めてでも英語が不得意でもテクニックやコツを実践すれば、長文だからと言ってPart3とPart4を「全捨て」することなくスコアを取ることが可能です。
TOEICのリスニングパートPart3・Part4で使えるテクニック・コツは以下の通りです。
- 先読みで予測を立てる
- マークは簡単に
- ムリせずスキップする
順番に見ていきましょう。
1.先読みで予測を立てる
Part3とPart4では、前項「イントロダクションで問題文を先読み」でお伝えした「先読み」をフルで利用することでスコア(点数)を伸ばせます。
なぜなら、問題文と選択肢を先読みすると、本文の要点を予測しながら聞き取りが出来るからです。
↓よりイメージがつきやすいように、具体的な例を見てみましょう。TOEIC公式サイトが出しているサンプル問題です。(音声はリンク先で聞くことができます。)
No. 32 Why is the woman calling?
(A) To cancel an order
(B) To complain about a product
(C) To redeem a gift card
(D) To renew a warrantyNo. 33 What does the man ask the woman about?
(A) A model name
(B) A brand of coffee
(C) A catalog number
(D) A date of purchaseNo. 34 What does the man offer to do?
(A) Provide a discount
(B) Send a free sample
(C) Extend a warranty
(D) Issue a refund出典:TOEIC公式ホームページより
↑はTOEICのPart3のサンプル問題です。問題文を見てみると「女性が電話を掛けているのはなぜですか?」「男性は女性に何を尋ねますか?」「男性は何を申し出ましたか?」と書いてあり
選択肢を見てみると「注文をキャンセルする。商品にクレームを言う。ギフトカードでの弁償。保証を更新するため。」…などが書いてあります。
これらを先に読んでおくことで、「女性が電話を掛けている状況」や「電話を受けている男性が、女性に何かを訪ねる、申し出る状況」など、本文をあらかじめ予測することができますよね。
あらかじめ「これが聞かれる」と知っておくことで、読み上げられる音声の中から正解につながる情報をピンポイントで「これだ!」と聞き取ることもできます。
予測さえ立っていれば、長文のリスニングパートにも太刀打ちできるようになりますよ!
2.マークは簡単に
TOEICのPart3~Part4では、マークは一度簡単にしてから、リスニングパートの後(Part4の後)にまとめてマークするのがおすすめです。
なぜなら、音声を聞くことに集中できるからです。
マークシートを塗りつぶす作業は意外と時間と意識を使っています。
しかしPart3~Part4では、マークシートを塗っている時間や集中力すら惜しいほどに音声が流れていきます。
なので、問題を解いている間はマーク作業を簡単に済ませて、リスニングパート全体が終わった後にしっかり塗りつぶすのが効果的です。
筆者は後から塗りつぶす時にわかりやすいよう、一本線でマークしています。
マーク作業に割く意識を最小限に抑えて、音声に最大限意識を集中させましょう!
3.ムリせずスキップする
TOEICのPart3~Part4はリスニングパートの中でも長文になるので、途中から先読みや聞き取りが追いつかずに詰まってしまうでしょう。
その時はムリせずに音声一回分(問題三回分)をスキップして、次の問題に意識をシフトさせましょう。(ただしスキップする際はどの選択肢でも良いのでマークだけはしましょう。)
問題文の先読みが追い付かない状態で解き続けるよりも、音声1回分をスキップしてでも体勢を整えてからまた予測を立てて解いていく方が効果的にスコア(点数)を取っていけます。
「先読みが追い付かずに詰まったら、ムリせずスキップする」も覚えておきたい大切なテクニック・コツの一つです。
まとめ
この記事では、TOEIC初受験で205点だった筆者が、450点、550点、690点、785点とスコアを伸ばしてきた際に本当に役に立ったテクニックやコツを紹介しました。
テクニックやコツは「知っている」だけでは機能せず、過去問や模試を通して「身に着く」ところまで来て初めて発揮されます。
過去問や模試で演習しながら、ここでお伝えしたこと身に着けて、TOEICのスコア(点数)を劇的に伸ばしてください!