「TOEICのリーディングスコアをどうしても伸ばしたい!」
そう思う方は多いでしょう。
なぜなら、TOEICを受験する日本人の多くが、リスニングよりもリーディングの方がスコアが低く出る傾向があるからです。
その分、「リーディングスコアさえ伸びれば、目標スコアに届くのに!」と思うのが自然なんですね。
ご安心ください。
「音読」という昔からある勉強法で対策することで、爆速でリーディング力をつけてスコアを伸ばすことが期待できます。
この記事を読めば、TOEICリーディング対策でどんな「音読」をすればリーディングスコアが伸びるのかがわかり、すぐにでも勉強に取り掛かることができる状態になれるのでぜひ最後まで読んでください。
目次
TOEICのリーディング・長文対策で「音読」が効果的な人
TOEICのリーディング・長文対策で「音読」を使って効果的にリーディングを伸ばせる人は、以下のような人です。
・「精読」が身についている人
・TOEICで600点~700点以上を目指す人
・読むスピードを、正確さを損なわずに上げたい人
↑特に、「音読」は「精読」の応用をしているイメージですから、必須の技術と言えます。
「精読」については専用の記事で詳しく解説しているので、↓の関連記事を合わせて見てください。
逆に「音読」がTOEICのリーディング対策に効果的でない人は以下のような人だと言えます。
・「精読」が身についていない人
・英語学習を始めたての人
それでは、なぜ「音読」がTOEICのリーディング・長文対策に効果てきめんなのかをお伝えしましょう。
「音読」が持つTOEICリーディング・長文対策への絶大な効果
「音読」がTOEICのリーディング・長文対策に絶大な効果を発揮するのには、以下の理由があります。
・読む「速さ」と「正確さ」を同時に鍛えられるから
・英語を英語のままで理解する回路が養われるから
・ネイティブの話す「自然な英語のリズム」が身に着くから
・「目」「耳」「口」の3つもの回路で英語を身に着けられるから
順番に見ていきましょう。
「速さ」と「正確さ」を同時に鍛えられる
「音読」とは言いますが、言ってしまえば「精読」の作業を「音読するスピードで」行うというだけのことです。
要するに、精読に「速さの制限をつける」ことで、強制的に読むスピードを上げようとしているわけですね。
ただの「速読」と違い、行っている作業は「精読」なわけですから、「正確に読みながら、速さに制限が設けられる」ので「正確さ」も同時に身についていきます。
TOEICのリーディングは「どれだけ正確に、かつ素早く問題を解くか」がカギを握りますから、「正確さ」と「速さ」を集中して鍛えられる「音読」が、いかにTOEICのリーディングに刺さりまくる勉強法なのがわかりますよね。
英語を英語のまま理解する回路が養われる
「音読」は、「精読」を音読するスピードで行いますから、英語から日本語に翻訳し直している余裕はありません。
だから「正確に、かつスピードを養う」という矛盾したようなことが可能になるわけですね。
ネイティブの話す「自然な英語のリズム」が身に着く
「音読」をすることで、ネイティブの話す「自然な英語のリズム」が身に着きます。
「自然な英語のリズム」は、一見リーディングや長文読解には関係ないようで、実は大きく関わりがあります。
TOEICは試験用に作られた英語ではありますが、もともとは「ネイティブスピーカーが話す自然な英語」をベースに作られています。
TOEICリーディング対策の鉄板の1冊である「1駅1題TOEIC L&R TEST 文法特急」にも、以下のように記載があります。
皆さん、是非それぞれを音読してみてください。(中略)無理やり難問を作ろうとしているわけでなく、ネイティブの多くが使う自然な英語を運用しているわけです。これがTOEICにおいても随所に見受けられる傾向です。
1駅1題TOEIC L&R TEST 文法特急 P.290
↑を受けると、「TOEICはネイティブの使う自然な英語から作られているので、音読で英語の自然なリズムが身に着くことでスコアを伸ばせる」と受け取れます。
さらに、より本質的な「英語力」の側面でも、音のつながりが身につくことで、英語に触れる度に頭の中で英語が音で再生されるので……
- 読んだ英文から自然な表現が感覚的に身につく
- 間接的に文法力まで向上することが期待できる
と言えるわけです。
「目」「耳」「口」の3つもの回路で英語を身に着けられる
「音読」は目、耳、口の3つの回路を使って英語を身に着けられます。
人間は物事を覚えたり身に着けたりするときに、五感の多くを使うと効果的に学ぶことができます。
例えば覚えたはずの英単語を思い出そうとする時、人の頭は五感をフル活用します。
視覚で見た英単語のスペル、聴覚で聞いた英単語の発音、そして自分で発音した口の動きを、同時に思い出そうとフル稼働するわけです。
「音読」をしている時は、音読すべき英文を目で見て、自分の声を耳で聞き、自分の口で英語を読んでいます。
そうすると、TOEICで使われる自然な英語表現を、五感のうち3つも使って頭に刻むわけですから、覚えるのに非常に効果的なわけです。
「難しそう」と思ったら? 【※結論】簡単です。
ここまでを読んで、「なんだか自分には難しそう……」と思った人もいるのではないでしょうか?
確かに「精読」のプロセスを、「音読」の速度で実践するのは簡単ではありません。
しかし、大丈夫です。
なにも、最初からTOEICの長文問題Part7で実践する必要はありません。
まずはTOEICPart5の短文穴埋め問題から始めれば感覚を掴みやすいです。
最初は文構造を理解できずに読み進めてしまうかもしれませんが、大丈夫です。
短文であれば、短いスパンで何度も取り組むことができます。
短文から始めれば簡単に感覚を掴むことができます。慣れてから長文のPart7に挑めばスムーズに「音読」を身に着けられるでしょう。
まとめ 「音読」はTOEICリーディング・長文対策のチートツール
この記事ではTOEICのリーディング・長文対策の勉強法に「音読」が以下の点から非常に効果的であることをお伝えしました。
・「音読」は、TOEICリーディングのポイントである「読む速さ」と「読むスピード」を集中して鍛えられる
・英語を「英語のまま」理解する思考回路を鍛えられる
・ネイティブの使う「自然な英語の感覚」を鍛えられる
・「目」「耳」「口」の3つの感覚で鍛えられるから、非常に効果が高い
以下の記事では、「音読」の手法でTOEICのリスニング力も爆速で上げられる「シャドーイング」、そして「オーバーラッピング」を解説しているのでそちらもぜひ併せて読んでみてください。↓
TOEICのスコアを爆上げするためには、「TOEIC対策の全体像」を掴むのも非常に効果的です。
以下の記事では、「TOEIC対策の全体像」をまとめているので、ぜひそちらも併せて読んでみてください。↓