英語のリスニング力は、適切な順番で、適切な勉強をすれば誰でも飛躍的に聞き取り能力を向上させることができます。
ひと口に「リスニングの勉強」と言っても、いろんな勉強法があるのでどれに取り組めばいいのか混乱してしまいますよね。
この記事では、大学受験の共通テスト(センター試験)の模試で34/200で偏差値38だった筆者が、大学の公費交換留学や英検準1級を勝ち取るまでに本当に役に立ったリスニングの勉強法を厳選してお伝えします。
この記事を読み終わる頃には、英語のリスニング力を0から始めても「上級者レベルまで」伸ばす方法を熟知して、「あとは実践するだけ!」の状態になっているのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
リスニングができると…?得られるメリット
まず改めて、リスニングができるようになるメリットについてお伝えします。
- 英会話に余裕ができる
- 聞こえてくる英会話を理解できる
- TOEICのスコアを伸ばしやすい
順番に見ていきましょう。
1.英会話に余裕ができる
リスニングができると英会話に余裕ができます。
英会話に限らず、会話は言葉のキャッチボールです。
英会話と聞くと、スピーキングが真っ先に浮かぶかと思いますが、スピーキングはスピーチやアナウンスなど、自分が一方的に話すことも含みます。
一方で、相手の話していることを理解した上で、適切に返答するのが英会話です。
そのため、相手の英語を理解しながら、自分もそれに合わせた英語を話します。
その際、相手の話を理解するのにいっぱいいっぱいでは、自分が話す英語を組み立てるのに支障が出ます。
その点、余裕をもってリスニングができれば、リスニングに余裕がある分、頭の中で次に自分が話す英語を組み立てる力を割くことができます。
このことから、リスニング力が養われることで英会話を大きく助けると言うことができますね。
2.聞こえてくる英会話を理解できる
リスニングができると、聞こえてくる英会話を理解できます。
「そんなに都合よく英会話してる外国人なんて、そうそういないよ!」
そう思うあなたも、ちょっと思い出してみてください。
たとえば通学や通勤に使う電車やバスでのアナウンス、日本語でのアナウンスの後に英語などの他国語でもアナウンスされているのではないでしょうか?
こうした日常にある英語を聞き取れると、「あぁ、英語の勉強がしっかり身になってるなぁ」と実感することができます。
自分の努力が身になっていることを日常で実感すると、この上なくモチベーションの維持と向上に役立ちます。
こうした「聞こえてくる英会話を理解できる」ことで、自分の成長の実感とモチベーションの維持向上に役立つと言えますね。
3.TOEICのスコアを伸ばしやすい
リスニングができるとTOEICのスコアを伸ばしやすいです。
TOEICは英検と並ぶ日本で最も有名で権威ある英語の資格試験で、特に就職や転職活動で有効です。
TOEICはリスニング(聴解)パートとリーディング(読解)パートに分かれているのですが、特にリスニングパートが伸ばしやすいという特徴があります。
TOEIC受験者の多くが、リスニングパートの方がスコア(点数)が高くなります。
試験の点数のように具体的な数字として成果を確認できると、モチベーションの維持や向上に役に立つだけでなく、資格として一生の資産にもできますよ。
ディクテーションやシャドーイングより先にやるべき勉強とは?
リスニング力を養うための勉強法には、後述するディクテーションやシャドーイングが真っ先におすすめされることでしょう。確かにディクテーションもシャドーイングも優れた勉強法です。
ただし!僕はここで「ディクテーションよりも先に、英語の発音をザックリと理解しておくとリスニング力の向上がめちゃくちゃ早いよ!」と声を大にしてあなたにお伝えしたいです。
なぜなら、あらかじめ発音について理解しておくことで、ディクテーションやシャドーイングに移った時に「なるほど、自分がここの発音を聞き取れていなかったのは、これが理由なのか」というのがすぐにわかるようになるからです。
英語の発音はいつもつづりのアルファベットの通りに発音されるわけではなく、話す人が発音しやすいように変化するものです。発音が変化する時の前提知識を知らないと、「なんでここの発音がこんな風に聞こえるの??」という障害が発生します。
詳しくは↑の記事でリスニングの勉強をするのに必要な発音の知識をまるっとわかりやすく解説しています。
全ての知識を暗記する必要はありません。
「へー、こんな風に英語は発音が変わるのかあ」という全体像を把握しておけば、ディクテーションやシャドーイングに移ってOKです。
「大枠をつかむ→ディクテーションやシャドーイングを実践する→発音の記事を見返して自分の発音と照らし合わせる」のサイクルを繰り返すと、より効果的にリスニング力を養うことができますよ。
リスニング力が大幅に上がる黄金の勉強法
ここからはリスニング力をグンと伸ばせる黄金の勉強法をお伝えします。
ディクテーション
ディクテーションは特にリスニングの初心者~中級者におすすめしたい勉強法です。
なぜなら、短い文章の音声と親和性が高く、シャドーイングやオーバーラッピングよりも挫折のリスクが低いからです。
詳しくは↑の記事に記載してあります。
「音声を書き留めていくので集中しやすい」「短い文章で実践しやすいのでメリハリをつけて取り組みやすい」というメリットもありますよ。
オーバーラッピング
オーバーラッピングは、ディクテーションからシャドーイングに移る前にぜひやって欲しいリスニングの勉強法です。
シャドーイングが「音声を後追いて自分が発音していく」のに対して、オーバーラッピングは「スクリプトを見ながら、音声と一緒に発音していく」勉強法です。
イメージとしては、音読を音声の補助付きで行う感じなので、シャドーイングより少しだけ難易度が低く取り組みやすいです。
筆者はTOEICや英検のリスニング対策は、シャドーイングよりむしろオーバーラッピングをメインで取り組んでいたほどです。
↑の記事で詳細や具体的な取り組み方についてお伝えしているのでぜひ読んで実践してみてください。
シャドーイング
シャドーイングは、英語中級者から英語上級者にとても人気の高い勉強法です。
TOEIC500点くらいから伸び悩んでいる人から、TOEIC800からさらに上を目指す人までたくさんの英語学習者に取り組まれている勉強法です。
「発音が詰まる→音声に置いて行かれる→やり直し」といった感じで非常に高い強制力で発音を矯正していくので、とても高い効果を持っているわけですね。
↑の記事でシャドーイングの効果と具体的な取り組み方を詳しく解説しています。
シャドーイングまで取り組めるようになったら、もう英語上級者と同じレベルでリスニング力を養っていけるので、ぜひ↑の記事を参考にして取り組んでいただきたいです。
0から上級レベルの英語を見に着ける勉強法をまとめた記事はこちら↓
コメントを残す