ディクテーションは英語のリスニング力を養える、古くから多くの英語学習者に愛用されてきた優れた勉強法です。英語が苦手な人でもディクテーションを行うことで効果的にリスニング力養うことができます。
この記事ではディクテーションについて以下の点からお伝えします。
- 具体的なやり方
- 効果的な人の特徴
- ディクテーションをするメリット
- おすすめの教材
- ディクテーションが終わったら次に何をするべきか
この記事を読み終わる頃には、「ディクテーションを英語上級者よりも詳しくなった!あとは実践してリスニング力を磨くだけだ!」となるのでぜひ最後まで読んでください。
目次
ディクテーションってどんな勉強法?
ディクテーションとは、英語のリスニング力を養える古くから多くの英語学習者に愛用されてきた優れた勉強法です。
英語が苦手な人でもディクテーションを行うことで効果的にリスニング力養うことができます。
古くから愛されてきた学習法なので、英語上級者たちからも大いに勧められる効果的な学習法なのがSNS上からもわかります。↓
リスニング力UPには「ディクテーション」がおすすめ。聞き流れてきた音を書き取る。そうすると、だんだん聞き取れる言葉が多くなっていく。#英語学習
— たけぞー@アメリカ留学中 (@abroad_america) August 30, 2022
同時通訳養成所でBBCニュースのディクテーションを徹底的にやった。数分のニュースを1時間も聞いたこともあった。これで英語のリズム、表現が身についた。無意識に覚えることが最も脳に定着する。聞き流しでは脳にあまり残らない。
— jeff kayama (@JeffKayama) August 28, 2022
ディクテーションでは、CDやダウンロードした英語の音声を流し、聞き取った英語をそのまま書き取っていきます。
書くのに詰まってしまったり、書いている最中に音声に置いて行かれてしまったら一時停止や巻き戻し機能を使って英文を最後まで書いていきます。
とてもシンプルながら、非常に効果の高い勉強法です。
ディクテーションはどんな人向け?
ディクテーションで効果的にリスニング力を伸ばせる人は以下の特徴を持つ人です。
- 発音について一通り学んだ人
- これからリスニング力を養いたい人
- TOEICでまずは500~600を取得したい人
順番に見ていきましょう。
1.発音について一通り学んだ人
ディクテーションは発音について一通り学んでから行うのが効果的です。
なぜなら、英語には日本人にとって聞き分けづらい発音がいくつかあり、発音をあらかじめ学んでおくことでその聞き分けづらい発音を意識して聞くことができるからです。
例えば、LとRはカタカナ英語では「ラ行」として一括りにされてしまいがちです。
しかし、LとRを聞き分けられないと、読み上げられた英語を正しく認識できません。
また、LとRだけでなく、SとTHの聞き分けや、「音声の連結」など、知っていないと聞き取るのが難しい発音の変化がいくつかあります。
とはいえ、ご安心ください。
なにも、英語の発音について「丸暗記」する必要はありませんし、一通り発音について学ぶのには1回20分程度の時間で十分です。
発音について大まかにまとめた記事もありますので合わせて参考にしてください↓
↑の記事を読んだ上でディクテーションをすれば、「あぁなるほど、この部分はこの発音の法則に従ってこう聞こえたのか」というのがわかります。それで充分です。
2.これからリスニング力を養いたい人
ディクテーションは「これからリスニング力を養いたい人」が行うと効果的です。
なぜなら、ディクテーションが「短い文章で練習するのに向いた勉強法」だからです。
前項「ディクテーションとは?」でお伝えした通り、ディクテーションは聞こえた英語をそのまま書き留めていく勉強法です。
ゆえに、長い音声でディクテーションをすると、どんなにリスニングが得意な人でも書き留めるのが追い付かずに音声を止める必要があり効率的ではありません。
なので、短い文章を使ったリスニング練習と相性が非常によく、負担も少ないので「これからリスニング力を養って行きたい人」との相性がとても良いわけですね。
3.TOEICでまず500~600点を目指したい人
ディクテーションは「これからTOEICを始める人」や「まずはTOEICで500~600点を目指したい人」との相性が非常に良いです。
なぜなら、TOEIC初心者には「リスニングが伸ばしやすい」「短い文章のリスニングがスコアに直結しやすい」という特徴があるからです。
TOEICは試験問題の半分をリスニングが占めています。(TOEICの中でも一般的なTOEIC TEST Listening & Readingの話)
また、そのリスニング問題の多くは短い文章を正確に聞き取る力を問われるものが約3分の1を占めています。(Part1とPart2)
つまり、英語やTOEICの初心者でも、対策さえすれば高得点を狙える部分が3分の1もあるわけです。
また、TOEICのPart1とPart2は、ディクテーションで練習しやすい文章の長さになっています。
ゆえにTOEIC初心者とディクテーションは、高い親和性のあるピッタリな勉強法だと言えます。
ディクテーションをするメリット
ディクテーションをすることで、リスニング力を養う上で以下のメリットがあります。
- 聞き取れてない所が可視化(見える化)される
- 集中しやすい
順番に見ていきましょう。
1.聞き取れていない所を可視化(見える化)できる
ディクテーションをすることで、「どこが聞き取れていないのか」を可視化(見える化)できます。
ディクテーションでは聞こえた音声をそのまま書きとっていくので、ディクテーションを終えた時には自分が聞き取った英語がそのまま紙に残っています。
その結果、「どこが聞き取れなかったのか」が物理的に手元に残るので、自分が苦手な発音がどれであるかがわかります。
ここに前述した「発音」の知識が加わることで、「なるほど、ここは音の連結でこう聞こえたのか…」など、冷静に分析して次に活かしやすいわけです。
この「自分の苦手なリスニング要素を可視化(見える化)できる」点が、ディクテーションをする大きなメリットだと言えます。
2.集中しやすい
ディクテーションは集中しやすい勉強法だと言えます。
ディクテーションは、流れてくる音声に置いて行かれないよう、正確かつスピーディに書き留めていく必要があります。
気を緩めるとすぐにでも音声に置いて行かれてしまうため、自然と高い集中力で取り組みやすい勉強法だと言えます。
ディクテーションをするのにおすすめの教材
実際にディクテーションをするのにおすすめの教材を紹介します。
- 英単語帳の音声
- TOEICの過去問、模試
順番に見ていきましょう。
1.英単語帳の音声
ディクテーションをするのに英単語帳の音声が使いやすいです。
英単語帳には、英単語だけでなくその英単語を使った例文が収録されています。音声は英単語帳によってはCDで別売している場合もありますが、最近だとオンラインでダウンロードできるものもあります。
先述の通りディクテーションは短い文章との相性がいいです。
英単語帳の例文はディクテーションをするのにちょうどいい長さです。
2.TOEICの過去問・模試
TOEICのリスニングパートの中でも、Part1とPart2は短文で初心者でもディクテーションがしやすいです。先述した英単語帳の例文と同じくらい、またはそれよりも短いくらいです。
TOEICに特化したリスニング対策ができるので、特に「大学生or社会人です!これから初めて受験するTOEICのために英語を勉強したいです!」という方にピッタリです。
さらに勉強を続けて中級者以上になった時も、リスニングパートのPart3とPart4は長文になるので次に述べるシャドーイングやオーバーラッピングにも使えるので長く使えるパートナーになりますよ。
ディクテーションの次は何をやればいいの?
ディクテーションが一区切りついたら、オーバーラッピング、シャドーイングがおすすめです。
なぜなら音声を追うように発音していく練習法なので、書き込んでいくディクテーションに比べてスピーディに行いやすく長文とも相性がいいからです。
オーバーラッピングとシャドーイングの詳しいやり方とおすすめの参考書については↓の記事で詳しく解説しているのでぜひそちらも読んで参考にしてください。
リスニング勉強法の全体像をまとめた記事はこちら↓
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